壁に絵を飾るためにピクチャーレールを取り付けました。
これが素人にはなかなか難しい作業でした。。
とは言え、壁の構造などを理解してしまえば問題なく取り付けられたので、手順を共有したいと思います。
なぜピクチャーレールなのか
壁に絵を飾るだけなら画鋲やL字フックのようなものでもできそうな感じがします。
しかし、実はそうでもないんです。
最近のマンションの壁紙の中は石膏ボードという素材が使われていることが多いです。
その石膏ボードはフックなどを固定するには強度が足りない素材なのです。
石膏ボードに固定するフックもありますが、壁に目立つ穴ができてしまいます。
絵は季節や気分によって場所を変えたりもしたいので、目立つ穴は避けたいです。
その点、ピクチャーレールを設置してしまえば、絵は左右上下自由に移動が可能になります。ということでピクチャーレールを設置することにしました。
購入したピクチャーレール
福井金属工芸のピクチャーレールを購入。
天井に取り付けられる2メートルのタイプを選びました。
かなりしっかりした作りで安心感があります。
絵を掛けるためのフックとワイヤーも3セット付属しています。
付属のネジは木に取り付けるためのもので、我が家では使えないので別の鉄骨用のネジを用意しました。詳しくは後ほど。
取り付け場所
壁際の天井に取り付けたいと思っていましたが、どこでも取り付けができるというわけではありません。
先ほど書いた通り、石膏ボードは強度が足りず固定できません。固定できるのは石膏ボードのさらに奥にある下地部分になります。ここが難しかったポイント。
壁紙の中のイメージはこんな感じ。
壁紙の中は白い石膏ボード。その奥に石膏ボードを固定する軽量鉄骨(グレーにしている部分)があります。石膏ボードはネジで軽量鉄骨に固定されています。(点で描いているのがネジ)
実際に壁の中を見たい場合、壁にある点検口などから見る方法があります。
↓こんな感じの点検口を開けると石膏ボードと軽量鉄骨(LGS)が確認できます。家によっては下地が木の場合があるかもしれません。
さて、ここまで理解したところでピクチャーレールを固定する場所を探します。
石膏ボードだけの部分には固定ができないので、その奥の鉄骨がどこのあるかを探ります。そこで使えるのが石膏ボードを固定しているネジの存在。ネジには磁石がくっつきます。つまり、ネジがどこにあるかを探ることで鉄骨の位置がなんとなく想像できます。
鉄骨を探すのに便利だったのが「下地探し どこ太」というアイテム。
2つの機能を持っています。
- 磁石でネジを探す
- 石膏ボードの裏に下地があるか刺して調べる
磁石はかなり強力なので、楽にネジを探せます。
もう1つの「刺して調べる」ですが、概ね下地の位置が分かった後に実際に下地があるかを確認することができます。
壁に針を刺すと石膏ボードは軽く通過し、下地の部分で針が止まります。この針が止まったところに下地(鉄骨)がある!ということです。
これでピクチャーレールを固定する位置を決めることができました。
ちなみに、壁に磁石がくっつくことを利用すると、ポストカード軽いものなら磁石で壁に固定できますよ。(ダイソーの強力磁石を使用)
天井に穴をあける
ピクチャーレールの設置場所が決まったところで、ようやく壁に穴をあけていきます。
今回購入したピクチャーレールは8カ所のネジで固定します。
先ほども書いた通り、鉄骨には鉄骨用のネジを使う必要があります。
購入したのはこちらの「軽天ビス」
これだけ入って2〜300円ぐらいでした。
この軽天ビスで鉄骨に穴をあけながら固定することができます。
が!ここが苦戦したポイント。
鉄骨になかなかビスが入っていかない...
事前に調べた情報では手動のドライバーでも鉄骨に穴をあけられるはずなのに...
理由は単純なことでした。
ビスを打ち込む場所が壁際の天井だということ。
力を込めるのが難しいのです。通常の壁なら体重を掛けてビスを打ち込むことができますが、天井だとそうはいかない。さらに壁際なのでドライバーを回すのも困難でした。
壁際でなければ電動ドライバーなどで力技でいけたかもしれないのですが、壁ギリギリすぎて電動ドライバーを使うこともできません。
そこで新たなアイテムを入手。
穴あけ用のドリルと狭い場所で使えるドライバーです。
これを組み合わせることで狭くて力の入りにくい場所でも穴をあけられると考えました。
このドライバーなら壁際8.5ミリの位置まで穴をあけることができます。
そして、ドライバーを左右に振りながらドリルをねじ込んでいくことができるので力も入れやすいです。
これが大成功!なんとか鉄骨に穴をあけることができました。
取り付け完了
かなり苦労しましたが、なんとか取り付けが完了。
壁ぴったりに取り付けができました。
絵画をしっかり固定できるフック&ワイヤー
絵画を飾るのに最適なフックとワイヤーのセットも見つけたのでご紹介します。
絵画に多いのが「ティースハンガー」「ギザギザハンガー」「ノコギリハンガー」などと呼ばれる、こちらの金具。
このハンガーは絵との隙間が薄いので使えるフックが限られるのですが、福井金属工芸の「パワーナノワイヤー」なら引っ掛けるだけでなく、裏側から通して安定感のある掛け方が可能。またワイヤーが細くて目立たないのに、安全荷重は8kg。かなり優秀です。
Power nanowire NO.1033
まとめ
普段、DIYなどもしないのでピクチャーレールの取り付けには苦戦しましたが、壁の構造を理解することでなんとか取り付けることができました。
壁への取り付けができるようになると、こんなウォールシェルフや
こんなキャットウォークの設置もできる!と夢が広がります。
ピクチャーレールは手軽にチャレンジできるので気になる方はぜひ試してみては!