この夏、「おがさわら丸」に乗って小笠原諸島を旅してきました。
その「おがさわら丸」があまりにも素晴らしかったので、今回はその魅力をとことんお伝えしたいと思います。
「おがさわら丸」って?
おがさわら丸は東京の竹芝と小笠原諸島の父島を結ぶ貨客船です。
小笠原に行く飛行機はないので唯一の小笠原に行く手段がこの「おがさわら丸」。父島まではおよそ1,000キロメートルあるので、片道24時間の船旅になります。定員894人の大きい船で揺れにくいものの、海の状況次第では売れるので船酔いする人はちょっとつらいかもしれません。
ちなみにおがさわら丸は基本的に週一往復しかしないので、行った船で1週間後に帰ってくるという旅行になります。(夏休みの時期はもう少し多いですが)
今のおがさわら丸は3代目。2016年建造なのでまだ新しくとても綺麗です。
設備も充実しているので長い船旅も快適に過ごすことができます。
それではそんなおがさわら丸の設備について説明していきます!
船内設備
船室
船室は特等から2等和室(エコノミー)まで6つのグレードに別れています。
特等はキングサイズのベッドやバス、トイレなどホテルと変わらない豪華な作りになっています。
一番安い2等和室は簡単にいうと「雑魚寝」です。
一人あたり1畳ほどのスペースがあり、枕、マットレス、掛布団が使えます。雑魚寝と言っても頭の部分だけ隣との仕切りがあるので隣はそれほど気になりません。
また、空いているときは一個飛ばしにしてくれているようで、隣が空いていることも多いと思います。夏の良い時期なんかはおそらく空きはあまりないと思います。
2等和室はこんな感じです。
レディースルームもあるようなので、女性はレディースルームを選んだ方が良いと思います。通常の2等和室は夫婦で来ている人以外はほとんど男性でした。
小笠原海運のホームページよると予約時に伝えるようです。
ちなみに2等和室はひと区画(10〜20人程)に1箇所電源がありますが、個人用の電源はありません。延長コード&タコ足を用意して行くか、モバイルバッテリーを持って行った方が良いです。ただし一部の区間を除いて電波が届かないのでスマホでネットに繋いだりはできません。電波があるのは伊豆諸島付近を通った時など一部の時間だけです。
今回は一人旅だったので個室にしてしまうとかなり割高になるので2等和室にしました。二人以上ならちょっと高くても寝台を選ぶとゆっくりできて良いと思います。
船室の詳細は小笠原海運のページで。
共有スペース
共有スペースも充実しているため、2等和室の1畳にずっといる必要もなく、船内のいろんなところでくつろげます。
ミニサロン
個人的にすごくオススメの場所です。
ミニサロンはあまり人もいなくてゆっくりできました。(椅子はないですが)
テレビもあるので電波が届けば見ることもできます。
自販機も充実!
お菓子、ホットドッグ、焼きおにぎり、たこ焼き・・・などなど。
船内の何箇所かにこういった自販機があります。
お酒とカップ麺、アイスもあります。
レストラン
レストラン Chichi-jima
朝はご飯やパンおかずなどを選び、取った分支払う方式です。油断して取りすぎると1,000円ぐらいはいってしまいます。納豆、鮭、卵焼き、サラダ、ヨーグルトなど大体のものはあります。
昼と夜は定食、カレー、ラーメンなどが食べられます。
美味しかったのは島塩ラーメン。
金額は定食でも1,000円ぐらいと良心的です。Suica支払いにも対応してました。
外を見ながら食べられるのも嬉しいポイントです。
展望ラウンジ Haha-jima
こちらは軽食を食べたり、お酒を飲んだりできます。
混んでいる時間が多く、開店前に行っても並んでいるくらい人気です。こちらもちゃんと外が見られます。
シャワー、洗面所、トイレ
シャワー
シャワーはトイレの個室のように鍵が掛かるようになっていて、脱衣スペースもあります。とても綺麗で快適です。
船が出てすぐに入れるので、帰りは早めにシャワーを浴びてすっきりして船内を楽しむのがオススメです。同じことを考える人が多いのか、出航直後は混みますが、シャワーは何箇所もあるのでちょっと待てば入れます。
洗面所
トイレの水道で顔を洗っている人もいますが、洗面所が空いてるし、広々しているので朝の洗面は洗面所を探して行って見ると良いと思います。
トイレ
トイレはちゃんと温水洗浄付きです。掃除も行き届いていて綺麗です。
その他の施設
その他にも設備が充実しているので簡単に紹介していきます。
ペットルーム
ペットは連れていっていないので中は確認できませんでした。
公衆電話
携帯は電波がなくてもこちらが使えます。
冷蔵コインロッカー
貴重品ボックス
写真を撮っていませんがキッズルームや売店などもありました。
詳しくは小笠原海運HPで。
船からの景色
おがさわら丸は伊豆諸島に沿うように南下して行くので、色んな島の近くを通ります。
夜中は暗いしデッキにも出られないので、残念ながら全部の島を見られるわけではありませんが、それでも色んな島を遠くから眺める楽しみもあります。
伊豆諸島と小笠原の間は何もない太平洋が広がっています。
電波もなく、陸地も一切見えない大海原は日常を忘れてリラックスできる最高の時間でした。
またいつかおがさわら丸で旅をしたいなと思っています。
最後に、父島の写真。海きれいでした!
(右下の船がおがさわら丸です)
小笠原最高です!オススメです!!